書籍を見ながらなら、素人でもすぐにタロット占いが出来る?
男女問わず幅広い世代に占いブームが昨今来たことで、書店や雑貨店でもタロットカードそのものを販売し、タロット入門などの占い本と合わせて特集コーナーが設けられた光景を目にする機会も多くなりました。
タロットは絵柄を楽しむ美術的な面白さもあり、またオラクルカードやエンジェルカードなど、派生したカード系の占いを含めて尽きることのない魅力にあふれていると言えます。
そんな中、自分もタロット占いを始めてみたいと考える人も増えているようです。
霊能者やイタコのように特殊な能力が必須ではなく、初心者でも一から学べるハウツー本が数多く出ているので、自分もすぐにタロット占い師になれる!と思ってしまうのでしょう。ですが単純な世界ではありません。
確かに絵柄が持つ暗示、正位置や逆位置が持つ意味などは、書籍にも記述があるのでなんとなくわかるかもしれません。
ですが、それだけでタロット占いが出来るとは言えないのです。現役タロット占い師が皆、口を揃えて言う最も必要なことが「コンビネーション・リーディングの技術」だからです。
そもそも絵柄を読むだけなら、めくるカードは1枚で事足ります。ですが承知の通り、タロット占いは複数のカードを並べたスプレッドからリーディングして結果を求めます。
カード同士がどう影響を与え合い、どんな暗示を生み出しているのか。これは経験と技術、知識によってのみ導き出される真理です。
占い師を目指す切っ掛けとして、ブームから入るのも良いでしょう。
ですがタロット占い師を肩書きとしていくには、長い年月と修行が必要になってくることを知っておきましょう。